「愛してる…」


弘人が小さな声で呟く。



「ッ嘘…」



「嘘なんかじゃない…


結衣を、愛してる…」



弘人は


あたしを床の上に、ゆっくり押し倒した。



「やだッ…もう…、


やめようよ…ッ」




『別れよう』


どうしても その一言が言えなくて、



『やめよう』


そう言ったその時、



…頬に温もりを感じた。