「なぁユウリ。音梨のこと好き?」


「もちろん。でも…音梨は二番目かな」


「えっ…。それはもしや一番は…?」


「そ。私」


「えーっ!?」


「うそうそ。登が一番だよ」


「うわっ。照れる…。音梨…」


「登…」


私たちは、音梨の空の下でキスをした。


一生忘れない。


一生忘れられない。


音梨の空は、決まって音梨の命日の日に浮かぶ。


  “ネリの空。”