「音梨は、生まれつき心臓の病気らしいよ。俺もよく分からないけど」


「心、臓…の?」


「うん。だから、今までは運動とかしなかったんだ。でもね、音梨は恋をした。それは、他の誰でもない君に、だよ」


「……私に?」


音梨が好きなのは、登じゃなく……私?


「だから、君と残りわずかな時間を過ごしたい、って音梨は思ったんだよ」


そんなの……