学校に着いても、音梨はいなかった。


先生に聞いてみたけど、教えてくれなかった。


仕方なく、椅子に腰をかけた。


そんなときだった。


「このクラスに、神永ユウリさんいますか?」


目が腫れぼったくなってる田中先輩がいた。


「神永ユウリは私ですけど…」


「……今すぐ病院にきてくれ…」


「え…?」


「病院にきてくれ!!」


「……っ。…はい」


田中先輩は、泣いていた。