今日の授業は、午前中だけだった。


家に帰ってからも、美咲の言葉が胸に響いてて…


なぜか涙が出てくる。


「っぐ…。…うぅ」


一人、部屋にこもって泣いた。


そんなとき


「ユウリ。話がある。入っていいか?」


と言いながら私の部屋に入ってきた男、寛大。


「………。なんで泣いてんの」


「ぅっぐ…泣いてなんかないよ…」


私がそう言うと、寛大は一瞬変な顔したけど、すぐに笑って


「そうだな。ユウリは泣いてなんかない。泣いてないよ」


そう言いながら私の頭をポンポンする。