-4時間目:美術-


名前の順に座るから、音梨とも登とも離れた。


変わりに、隣に座ってる女の子


河原井 美咲
-カワライ ミサ-


と喋る。


「ユウリって、長谷川と仲良しさんだね」


「そんなことないって。なんか、あいつは弟みたいな存在だよ」


「弟ねぇ…?ま、長谷川と喋る女子はユウリと」


美咲がある方向をさした。


その方向には…


「音梨…?」


「そ、葵さん。ほら、今だって喋ってるし」


美術係の登が、絵を配っている。


そのついでに、音梨と登が楽しそうに喋っていた。


その光景を見て、私は少し胸が痛んだ。