部活の時間。


何気に、音梨は強い。


あ、何気じゃないか。


音梨は、部活の中で4番目に強い。


私は3番目。


だから、いつ抜かされるか、ドキドキと不安で胸がいっぱいだった。


もちろん、抜かされたくないというプライドもあるけれど。


そして1日が終わり、一緒に帰る。


「音梨、帰ろう」


「うん。ちょっと待ってて」


急いで準備をして、私の元へトコトコと走ってくる。


そんな音梨は、可愛らしく見える。