私たちは、今までのことを振り返りがら帰った。
途中、泣きそうになるのをこらえた。
いつの間にか、家の前まで来てしまった。
私は、登を見た。
「……最後だし、ユウリの母さんたちに挨拶してこうかな」
私の顔は、パァァァッと笑顔になる。
家に入ると、なんと登のお母さん達もいた。
「あっれー?母さんなんで…」
「あら登。実は…」
…………
「えぇぇぇっ!?」
なんと、気まぐれな登のお母さん達は…
「登が、家に住む…?」
なんと、なんとっ!!
家で、登を預かることになったのですっ!!
「登くん、カッコよくなったわねぇ。お婿に来てもらいたいわぁ」
なぁんて冗談を言うお母さん。
「こんなので良かったらいつでもいいですわぁ」
おいっ!!登のお母さんもノらないでよっ。
でも、とにかく…
登はいかなくてすむんだぁぁあ。
私は登を見て
「ははっ。これからもよろしく、ってことで」
「ほんとだよ。はは…」
その日私たちは、二人で笑ってた。
ずっと、ずっと…。