「ごめんね、ユウ…」


音梨は私を“ユウ”って呼ぶ。


特別だった。


だから嬉しかった。


「もう…音梨が寝坊助さんなのは知ってるから大丈ー夫。さ、行こ。遅刻しちゃう」


音梨の不安を取り除くのが、1日の最初にやること。


そして、学校に行く。