「おーい、ユウ?」


急に音梨に声をかけられた。


「あ……ねっ、音梨っ。なに?」


「今日のユウ、なんか変だね。また明日ね、って言ったんだよ」


いつの間にか、部活も終わって別れ際まで来ていたようだ。


「あ、バイバイ」


そう音梨に告げると、音梨は安心した顔で自分の帰る道へと走っていった。