『な、なんだよ…』


『なんでもなぁい。もう登は帰っていーよ』


『うわ、ひどっ。じゃ、帰りますよーだ。馬鹿ユウリめ』


『あんたより馬鹿じゃない自信ありますけど?馬鹿登』


『……』


登は帰っていった。


そして友達の方を見て、


『あれがモテんの?』


『うん。ってか、なんで名前で…?』


『幼なじみだし』


『へ、へぇ』


その友達は、次の日から口を利いてくれなくなった。


だから、私は登に頼んで名字で呼ぶことにしてもらった。


しばらく私は孤立してしまった。


でもそんなとき


『ユウリってカタカナで書くんだ?』


音梨は話掛けてくれた。