寒っ……。
もう行っちゃおうかな。
でも、くるかもしれないしな…
よし、待ってよう。
そんな決意をしたのは、私
神永 ユウリ
カミナガ ユウリ
中学2年生だ。
そんな私が待っているのは
葵 音梨
アオイ ネリ
同じ部活で、同じクラスで、中学校で知り合った友達で、今では親友。
ほんとうに大好きで、いつも一緒にいるのが当たり前だった。
だから、待ち合わせをしてて10分ぐらい遅れてくるのなんて、別にどうでも良かった。
「ごめんユウ!!寝坊したー!!」
そう叫びながら、自転車で突っ込んでくる。
「ちょ、音梨!!危ないって」
そう言って、音梨を止める。