前、何かの本で読んだ気がする。 “大事なことほど突然訪れる” 「あ、あと言い忘れてたけど」 「……?」 「俺、まじ救世主だから」 「さっきから何一つわかんないんですけど」 するとハルトは、一瞬悲しそうな顔をしてから、ゆっくり口を開いた。 「驚かずに聞いてくれ。 俺は 俺には ―――未来が見える」