頭がガンガンする…



そりゃそうだよね、
金属バットで殴られたんだもん…







でも最後に宮下に会えて良かった



もう私が死ねば困る人なんて居ないよね…









「新……」

名前を口にしたとき、
足の力がフッと抜けた。


「鈴香!!鈴香!!
 どうした?!何があった?!」


倒れた私を抱き起こす宮下。

優しい手が腕が、言葉が嬉しかった。



「あら…た、
 ありが、とう…」




全身の力が抜けていくのがわかった。




遠くで宮下が私を呼ぶ声が聞こえる。








宮下は私を心配してくれてるのかな…?


それだったらいいな…





そうしたらまだ生きたいと思える…