Natural

姫の家は美紗子の家とちょっと離れていたが姫はタクシーですぐ来てくれた。

ベルも鳴らさずズカズカと入ってきた姫は泣いてる美紗子を見てすぐ抱きしめた。

何も聞かなかった。

姫は何があったのかさっぱりわからなかったが今はこうするしかわからなかった。

しばらくこの状態が続き美紗子がようやく落ち着いてきた。

美『ありがとう・・』

そう言って姫から離れた。

姫『大丈夫？』

その言葉を聞いて美紗子は笑顔でうんと言ったがひどい笑顔だった。

そして全てを吐き出した。

百合と毅が付き合ってること、百合とのさっきのこと。

それを姫は全部黙って聞いた。

そして聞き終わって発した言葉。

姫『百合って女、小せーなー。くだらねー女。みさこが負けるわけがねーよ。』

姫が言った。

姫『まじ器が小さい。そんな女と付き合ってく必要ねーし悲しむ必要もない！』

そう言いながらわたしを姫はずっと頭をなでてくれた。

姫『取り返せ！』

美紗子は泣きながら首を振ったが

姫『そんなくだらねー女に負けるわけがない！もっとその女にそのひどい気持ちってのを体験させてやろーよ！』

そしてすぐに姫は誰かに電話していた。