百『3人よ?紹介してって3回も好きな人から言われる気持ちわかる?味わったことある?わたしはもう耐えられない。わたし誰もが認める負けず嫌いだから。』

美『百合・・』

百『なんであんたなんかが・・わたしのほうが勝ってるって見せ付けたかったの。これは宣戦布告だから。』

美『どうして・・もう友だちじゃないの?』

百『毅は絶対に渡さない。つーかもうあんたの手の届かないところにあるけど。』

笑いながら百合は立ち上がり玄関に向かった。

そしてスニーカーを履き言った。

百『あんただけは許せない。これから負ける気もしない。』

そう吐き捨てて出て行った。

”こんなことになるなんて・・百合がこんな気持ちだったなんて・・”

美紗子は声を押し殺して泣くことが出来ず声をあげて泣いた。

それを大きな月が見ていた。

光は薄暗く、美紗子の心を照らしてくれなかった。



美紗子は信用していた人に裏切られたことは初めてだった。

しかも1番大好きな親友に。

そのとき携帯が鳴った。

美紗子は泣きながらも携帯を開いた。

”だれ??助けてほしい。”

そう思いながら。

メールが来ていて、相手は姫だった。

『どう?頑張ってる?』

その内容を見たその瞬間、美紗子は姫に電話した。

姫『ちょっと、どうなの!?』

姫は出た瞬間期待してるような声で言った。

美『ッヒ・・姫・・どうしよう・・』

姫は美紗子が泣いているのにすぐ気付き、美紗子に家の場所を聞いた。

そして美紗子はメールで場所をうつと言って電話を切った。