”どうしよう・・10分後にここに来る・・何をしに!?”

急いで簡単に片付けとか着替えとかしていたら、あっという間に10分がたち携帯が鳴った。

急いで携帯を取ったが、着信は百合からだった。

”タイミング悪い~・・・”

と思いながらも電話に出た。

美『もしもーし。』

百『昨日お疲れ!家来ていい?』

美『え!?今から?』

百『うん、てかもう着いてる。』

その瞬間ピンポーンとインターホンが鳴った。

しょうがなくドアをあけると百合の姿があった。

美紗子はスッピンの顔、スッピンの目で信じられない光景を見た。

愕然とした。

百合と手をつないで横にいる男は毅だった。

手を恋人握りでつないでいた。

携帯を切って中に2人を入れた。

そのときどんな表情をしたのか美紗子は覚えてなかった。

だが百合は勝ち誇ったような顔で美紗子を見ていたのは覚えていた。

美紗子は信用して全てを話した10数年の付き合いである親友の行動にかなり戸惑っていた。

そして

百『付き合うことになっちゃった』

ねー。と毅を見て百合が報告した。

美紗子は灰皿を置き、ジュースを持ってきて聞いた。

美『き、今日から?』

毅『うん。昨日俺酔って百合ちゃんにちょっかい出したから責任とれって。(笑)』

百『なにその仕方なく付き合ったみたいな言い方ー!』

美『ちょっかい・・?』

百『うん。手出されたの。気付かなかった?美紗子、寝てたか!』

”昨日、手出されたのってわたしもだよね・・百合にも・・してたんだ・・”

毅『手出したっつーかちょっとキスとかしちゃっただけだけどね。』

気まずそうに言う毅の言葉を遮るように百合がわたしを強く見ながら

百『祝ってくれる?』

そう言った百合の目は怖かった。