姫と別れるとき

姫『帰ったらつよしにメールでも電話でもちゃんとやれよ!』

と言われた。

やっぱり姫はわたしと合う。

わたしに足りないものを補給してくれる。

支えてくれる。

素敵な人だと思った。

心が晴れたのと同時に雨ももうあがっていた。

家に帰ってまず姫に今日のお礼をメールすると

『こっちも楽しかったし。また行こう!ちゃんと頑張るんだよ。』

と絵文字たっぷりで返事が来た。

そして毅に連絡を入れることにした。

メールで

『昨日はおじゃましました。泊めてくれてありがとう。また遊ぼうね。』

お礼だけのメールだが、これが今の美紗子には精一杯だった。

メールを送ってもしばらく返事は来なかった。

忙しいのだろうと思い、お風呂に入った。

ゆっくりお風呂につかって出た。

美紗子は最近薔薇風呂がお気に入りで、薔薇の花びらを散りばめて香りを満喫した。

お風呂から出ると携帯が光っていた。

急いで見るとメールは毅からだった。

『いえいえ。昨日は楽しかったよ。って俺、まじ飲みすぎて記憶ないけど。今何してたの?』

受信の時間を見るとメールが来たのは10分ほど前。

”記憶ないって・・あのこともないんだろうな・・”

ちょっと嬉しいような悲しいような気持ちになったがまたすぐに返事をした。