適当に居酒屋に入り、姫がソッコーで生を頼んだ。

そしてタバコに火をつけて言った。

姫『みさこ、何かあったの?』

直球だった。

姫は何かを悟っていたらしい。

美紗子はまだ2回しか会ってない姫だが、なぜか話したくなり全てを話した。

姫『つーかそのつよしにかかってきた電話にドラゴンが出るってことはたいしたことないと思うけどね。考えすぎだって。あとさ、酔ってエッチなんて普通っしょ。ましてやしてないのに。こっちも考えすぎ。』

ビールを飲みながら言った。

姫『軽いとか軽くないとかそんなんで諦めてないでやることやって諦めなよ。電話の女のことも関係ないって、それ多分。』

美『また遊んでくれるかなぁ?』

姫『そんな言ってないで自分から誘え!電話してきた女に負けるぞ!』

そう言われ、姫の意見もごもっともだと思った。

美紗子は恋に臆病になってしまっていた。

でも

姫『応援するって。愚痴も聞くって。相談ものるって。協力もするって。やれよ!』

という言葉に頑張りたいと思った。

姫の言葉に後押しされる形になったが姫がかっこいいと思った。

その姫は今不倫をしていた。

姫『わたしの彼氏なんてさー、会っても2時間だって。1発やったら帰るんだから。食事なんてホテルの部屋以外ではできないし。でもなぜか離れたくないんだよなー。男も他はいらないし。』

そう笑いながら言っていたが本当は淋しいというのはすごく伝わった。

美『別れてほしい?奥さんと。』

そう聞くと

姫『子ども、あいつらいないしね。あーでもビミョウ!』

と言っていた。