ねぇ、竜ちゃん、もっくん。
2人はいつも笑わせてくれてたよね。
いつもお笑い担当。
そんな2人はわたしの大きな励みだったんだよ??
こんな素敵な人たちとあのオフ会で出会えたことはわたしの誇りなんだ。
わかる?
2人がすっごく好きだったの。
大切に、いつも見守ってくれててありがとう。
わたしもう大丈夫だよ?
心配しないでいいからね。
そっちでいつもみたいにバカやってて。
そして会ったときはまたバカなこと言って話しかけてきて。
ありがとう。
そして数年後--------------
美紗子は27歳になっていた。
あの頃の毅と同じ歳。
今でも美紗子は毅や姫、竜次やもっくんのお墓を定期的に訪れていた。
もちろん財布の中には5人で写ったとびっきり笑顔の写真。
それを見るたびに微笑んでしまう。
左手の人差し指に毅にもらったペアリングはまだつけている。
姫にもらったお酒は空になってしまったがヒールのお酒の容器は綺麗に飾っている。
竜次にもらった観覧車のオルゴールはたまに鳴らして眺めている。
もっくんにもらったバスセットは有難く使ったが入っていたカゴの入れ物は小物入れに使っている。
時間がたっても美紗子は4人を忘れることはない。
そんな美紗子の左手の薬指には指輪があった。
あれから2年後、25歳のときに美紗子は結婚した。
相手は美紗子の命を救った幸二。
仕事は海の近くの田舎の郵便局員で今は前に美紗子が住んでいたアパートに姉の貴子が住み、あの海の見える小さなアパートに3人で美紗子らが住んでいる。
美紗子と幸二には1人の家族ができた。
女の子で名前は優姫子(ゆきこ)。
姫から1字使わせてもらった。
2人はあれから、連絡を取っていた。
最初は恋愛感情など全くなく、【生きてるか?】などそういうやり取りだった。
それから貴子が美紗子の家の近くに転職したことがきっかけで美紗子の家に引っ越すことになり、幸二の家にも貴子と一緒に遊びに行くことが多くなった。
そして自然に惹かれあい、毅のことを忘れなくてもいいからという形で2人は結ばれた。
毅への思いは風化しないが、美紗子は幸二も愛している。
毅への思いは幸二も理解している。
幸二は毅も愛している美紗子を愛した。
何も言わないし言う理由もない。
美紗子は理解のある幸二に感謝していた。
そして今、第二子を妊娠している。
性別はわからないが、2人は男の子だったら名前を決めている。
竜毅(たつき)と。
-----END-----
読んでいただいてありがとうございました。
最初はこんな悲しいストーリーとは考えていなかったのですが、
実際の出来事で大切な人をなくした経験があったので
それを思い出しながら綴ってみました。
人を亡くす、しかも同時に何人もという経験は本当に辛いものがありました。
わたしは自殺等は考えませんでしたが、悲しさは図りきれません。
このようなストーリーは暗くなってしまいますが、読んで欲しかったということで綴りましたのでご容赦ください。
初めて書いた小説ということで見苦しい点もあるかと思いますが
ここまで読んでいただけたことに感謝しております。
これからもまた作品を書いていこうと思っておりますので
また他の小説等もご愛読いただけたら光栄です。
ほんとにありがとうございました。
7月23日に大きく編集いたしました。
何度も申し訳ございません。
キキ。