それからの美紗子はもう泣かないことを決めた。

忘れるのではない。

ただ、泣く姿を見飽きた、うざいと言っていた姫の言葉を思い出した。

信じてるという最後の姫の言葉を守るためにも生き抜くことも決心した。

大好きだった4人をもう少し待たせて1人だけ歳をとっていつか再会してやる!!

そう決めた。

美紗子の心の傷はすごく増えてしまったが、強くもなれた。

毎日照らしてくれる太陽のように、明るくみんなに好かれる大きな存在になれるよう心がけた。

そして太陽のように眩しかったあの4人を一生忘れないよう、財布の中には5人で写った写真を入れた。