近くになると通行止めになっていて、それを知らせる警察官が立っていた。

手前で2人は降り、走って行った。

夢中で走った。

KEEPOUTのテープの向こうにはひっくり返ったタクシー、ぶつかった暴走族のバイク、パトカーがあった。

美紗子は見た瞬間、背筋の凍るような思いをした。

姫『ね!ね!あのタクシーって3人が乗ったやつではないよね!!!』

そう大声で言いながら美紗子を掴んだ。

だが美紗子にはわからなかった。

美『う、うん!!違うよたぶん!!』

そう言いながらも2人とも不安な気持ちは抑えることはできなかった。

寒いのになぜか汗が流れていた。

美『すいません!!』

美紗子は近くにいた警察官に話しかけた。

警察官は寄ってきて話を聞いてくれた。

美『タクシーに乗っていた人は・・何人ですか??』

そう言うと警察官は

『運転手を含めて4人です。』

そう言った瞬間美紗子はその場に崩れた。

姫が

姫『その人たちは!?』

と聞くと近くの病院に搬送されたということだった。

姫は泣きながらも必死で美紗子を立たせてまたタクシーを捜して病院へ行くことに。

だがタクシーが通らない。

大きな通りに無我夢中で走り、話を聞いてから約20分後くらいに、やっとタクシーに乗ることができた。

行き先を告げ、行き先が病院であることと、2人が泣いていることにタクシーの年配の運転手は嫌な予感を感じ取っていた。

10分後くらいに病院に着き、お金を払おうとすると

『お金はいいから早く行きなさい!!』

と言ってくれた。

2人は泣きながら頷きやっと言葉が出てきたような感じで

『ありがとうございます・・』

と言って病院の中へ走った。