毅は今日はずっと一緒にいたかった。

やっと会えてやっと一緒にいれる。

もしまたいなくなったらと思うと怖くてたまらなかった。

毅『泊まってっていい?』

呟くと美紗子は笑顔で

美『一緒にいて?』

と言った。

それから美紗子はシャワーを浴び、毅は美紗子がシャワーした後に貯めたお風呂に入った。

そして同じベッドで抱き合いながら寝た。

この幸せは2人はずっと続くものだと思っていた。

だが、これは悲劇の中の一時の休息であることでしかないということをまだ誰も知らなかった。

これから訪れる悲劇へのカウントダウンはもう始まっていた。