美紗子もピッタリ寄り添い、

美『ね、さっきのプレゼントあけていい?』

と聞いてみた。

すると毅は抱きしめていた手と繋いでいた手を離して

毅『うん、いいよ。』

と言ったので美紗子はプレゼントを置いていたところに行き、ティファニーの袋を持ってまた毅の横まで来た。

目の前で包みを開けて中に入っていた箱を開けると、指輪が出てきた。

中を見てみるとMtoTと刻印があった。

感動して言葉が出らず、涙目で毅の顔を見ると毅もポケットから自分用の指輪を取り出し

毅『もし、俺とこれから付き合ってくれるなら受け取って・・ください。』

と照れ臭そうに言った。

美紗子は頷いて指輪をはめようとした。

すると毅が指輪を奪って指輪をはめるさせるように持ち、どっちの指?という風に指輪を持つ手をちょっと振った。

美紗子は左手はやはり結婚のときかな、と思い右手を差し出した。

すると毅は逆に美紗子の左手を取り、薬指に指輪をはめた。

指輪は毅の勘で大きさを選んだがピッタリだった。

毅『ほかの男がよってこないように左手にする。』

その言葉にすごく美紗子はキュンとした。

そう言った毅の持つ指輪を次は美紗子が持ち毅の左手にはめた。

ちょっときつかったがどうにか入った。

美『ありがとう。毅くんも他の女の人がよってこないように左手ね。』

半泣き状態だが最高の笑顔で美紗子が言うと毅は優しくキスをした。

5秒、いや10秒。

長めのキスだった。