それから5人はお酒を飲みながら喋り続けた。

みんな、美紗子がずっといなかったということを考えず昔のように接した。

美紗子に不安な気持ちを与えたくなかったから。

なるべくだが、美紗子がいなかったときに起こった変な話はしなかった。

そして11時半くらいになり、もっくんが

も『俺・・そろそろ帰ろうかな。』

と言った。

その言葉で空気を読むかのように

竜『姫、俺らも帰ろうか。代行呼ぶから送る。』

と言い出した。

そして竜次が代行に電話して、もっくんの分と2台の代行を呼んだ。

その15分後くらいに代行から到着の連絡がきた。

これから、ちゃんと毅と話をするのだと思うと美紗子はドキドキしてきた。

下で3人を送った後、美紗子と毅はまた部屋に戻った。

部屋に入り、座った毅の横にちょっと緊張しながら寄り添って座った。

座った瞬間毅は美紗子の方を見て

毅『大丈夫?きつかったりとかはない?』

と心配そうな顔をして手を握ってきた。

美紗子はその手を握って

美『うん、平気。大丈夫だよ。ごめんね、心配かけちゃって・・』

そう言って笑顔を見せると毅は手を繋いでないほうの手で美紗子を抱き寄せた。