それから毅と竜次が買ってきたお酒とおつまみで久々の5人での宴会をした。

竜『俺、最初まじこいつは女として全く見れなかった~。』

と酔ってきた竜次が姫のことを言った。

姫『でもね、聞いて。竜次、電話してきていきなりね、俺姫子のことすっげー好き。って言ったんだよ。挨拶もなしにまじイキナリ。』

竜『ばかっ。言うなってそれは。』

毅・も『こいつ、まじ姫のこと意識してる自分がおかしいって散々言ってたよなー。』

2人が笑いながら言うと

姫『おかしい!?こんな美人を好きになるのがおかしいってー!?』

姫が興奮して言った。

こんな会話をワイワイやっていた。

美紗子はこうやって今までのことを明るく話して教えてくれているんだとわかっていた。

みんなの優しさがすごく伝わった。

そして全員、美紗子が忘れている記憶のことを思い出させようとは全くしなかった。

だが、美紗子はすごく思い出したかった。

この美紗子の中での空白の数ヶ月を。

そんな時、竜次が冷蔵庫からホールケーキを出した。

竜『ちょっと遅れたけど美紗子ちゃん、誕生日のお祝いしなきゃ。』

そう言ってローソクを立てて火をつけ始めた。

ローソクには2と3の文字があって23歳を表していた。

美紗子がいない間に姫も毅も誕生日があっていたので

美『みんなのお祝いにしてよ!!』

と言ったが

姫『んー、美紗子の出戻り祝いでもあるし?今日は美紗子だけのお祝いで。』

そう姫が言ってもっくんが電気を消し4人が歌を歌い始めた。