『・・・とにかくわかりません。』

また強く言われた。

それに2人は戸惑いを隠せなかった。

”そういえば、美紗子から実家の話を聞いたこと1度もなかった…”

姫はそう思った。

なにか事情が色々あるんだと思ったが、娘は知らないみたいなこの普通ではない不思議な親子関係を母親に聞くこともできなかった。

毅『捜索願いに本籍がいるので本籍を教えてください。』

イライラとした感じで毅が言った。

すると部屋に戻っていき、3分後くらいにメモに書かれた本籍らしきものを渡してきた。

姫と毅は変な感じが思いっきりしていたが聞くのはタブーのような雰囲気だった。

『じゃあ、よろしくお願いします。あの子が来ることはないとは思いますが、もし来たら自分の家に帰るよう伝えます。』

そう言って帰れというオーラを出してきた。

それに従うことしか出来ず、2人は玄関の方に向いた。

最後に姫が

姫『なにか事情があるのはわかりましたが、心配してあげてください。美紗子は今1人なんです。』

そう言うと

『気をつけてお帰りください。』

そう言って玄関を閉められた。