お風呂からあがって部屋を見渡した。

今、あんなことがあったのに何も変わっていない自分の部屋に不快感を感じた。

その瞬間、棚の中にあったもの、棚の上にあったもの、洋服全てかき出して床に全て落とした。

そして、これで自分と同じだと思ってそのまま寝ようとした。

だが、美紗子がお風呂にいるときから携帯はずっと鳴り続けていた。

それに気付いた美紗子は携帯を窓から投げ捨てた。

カシャーンという音が響いて安心していた。