あんな乱暴なSEXをしたのは初めてだった美紗子は震えが止まらなかった。

あんな苦痛な時間、生まれて初めてだった。

本気で怖かった。

涙がまだ止まらなかった。

車に戻り急いでエンジンをかけて一刻も早く翔の家から遠ざかりたかった。

そしてそのまま美紗子は自分の家に戻った。

毅には見せられなかった。

今の自分の姿を。

叩かれて腫れている顔やキスマークだらけの身体。

結局、翔とも別れたとはハッキリ言い切れない状態でもあった。

戻る気は絶対になかったけど。

家に戻り、急いでシャワーを浴びた。

今の事実を洗い流すかのように無我夢中で体を強く擦って洗った。