「何してるの?」

「雛乃、いつも一人で帰ってるから…」

!?

「私だけ、帰る方向が皆と違うから…」

「俺、雛乃と方向一緒だから、一緒に帰ろう!」

えっ!?

「気持ちは、凄く嬉しいんだけど…これ以上、噂を…」

「大丈夫。俺が守るから」

守る?

「なら…」

「じゃあ、帰ろう♪」

私達は、学校を出た。

「ねぇ」

「ん?」

「何で、ゆうちゃんは彼女でもない私にかまうの??」

「あ〜。何て言うか…ほっとけないっていうか…」

それって…

「それって、つまり子供扱いしてるって事?」

「まぁ〜そ〜ゆう事かな?」

笑いながら答える、ゆうちゃん。

今日、初めて会話したばっかりなのに…

こんな人…めったに居ないかも…

「雛乃。」

「はっ!?何??」

「携帯、持ってる?」