私は、歩き始めた。


彼の元に。





「大翔!!」


大翔は、驚いた顔をして私を見ている。


「雛乃?」


「馬鹿。強がりなんだから…」


「うっせぇ」


私は、大翔の前に立った。


大翔が帰りそうだったから、私は大翔を抱きしめた。


「好きだよ」


「雛乃…。祐樹君じゃなくて?」


「うん!いつも、優しく傍に居てくれたり、太陽みたいな笑顔で笑ってくれる、大翔が良い。」


これが、私の本音。


「雛乃!!」


私は、大翔に抱きしめられた。


「大翔!今まで不安にさせてごめんね!!!」