翌日から、私は必要なとき以外は部屋から出なかった。




ううん。出れなかった。



携帯も電源を切っていた。





気付けば、もう3月30日。



明日には、もう行ってしまうのだろう。




コンコンッ


部屋のドアを叩く。



誰?



「雛乃。祐樹君が来てるわよ?」


お母さんだった。


「居ないって言って!!」



「もう居るって言っちゃった♪」

お母さん!!!