シュウは馬鹿にしたように肩を竦める。


「そんなんじゃ、身体持たないよ」

「シュウがそういうマトモなこと言うと面白いな」

「レイちゃん、おだまり。そしたら、今日はこの食材を片付ける手伝いをしてよ。どうせ友達もいなくて暇でしょ」

「…え?」

「夜、桐生の家で鍋をする」


突然、何を言い出すんだこの女は。

大根の入ったビニール袋を彼女の腕から外して持つと、ずしりと重い。


「シュウ、料理とか出来るのかよ。部屋汚いくせに」

「…それとこれは関係ないでしょ。まかせろって」