『あたし、レイジと本の話をしに部屋まで来たわけじゃなかったの、思い出した』 俺の手をとり、そっと自分の背にあてる。 『ジッパーに手が届かないの。はやく、ドレスを脱がして』 金色を引く。真っ白な肌に唇を這わせれば、オリビアが小さく息を吐いた。ベッドに組み敷いて、あとは夜に流されるまま。 ――― ―― ―