がば、と起き上がって、暫らく放心したように俺とシュウを見つめたあと、きょろきょろと周囲を見渡している。
完全に混乱していた。
そりゃそうだろう。なにしろ、彼女が最後に覚えていることといえば、バーでテキーラをがぶ飲みしたことなんだろうから。
そして、暫らくして自分の肌蹴た姿を見下ろしている。
「あ、君…、」
安心させようと、ゆっくり手を差し伸べたときだった。
反射的に、全身の力が込められた彼女のコブシが、俺の顔をぶん殴った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…