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「…死ぬ、腰痛い…」

「頑張れ、芹生!もうちょっとだ!」


長い坂、美女を背負って歩く芹生にシュウが後ろから声援を送る。

アパルトマンに到着してからも、階段5階まで上らされて、芹生はソファでげんなりと項垂れていた。細身の彼には辛かろう。


美女はそんなことも知らず、とりあえず寝かされたシュウのベッドで相変わらず眠り姫状態である。


―いい気なもんだ。