突然、玄関のドアが壊されて男たちが床に飛ぶ。



レオンが肩を怒らせて立っていた。



屋敷中のガラスが割れて派手な音をたてて床に落ちる。



「くそっ!」



短髪男はティナの身体から顔を起こすと毒づく。



「ティナ!」



レオンの紅い瞳が短髪男の下にいるティナを見る。



ティナはうつろな瞳で何が起こっているのかもわからない状態で、レオンの声に反応しない。




「貴様、我妃に何をした!?」



レオンは襲いかかってきたヴァンパイアの男に片手を振ると、触れてもいないのに男がすっ飛び壁にぶち当たる。