「ティナ様 彼らに力を与えてしまいますよ?」



「力……?」



短髪の男に視線を移した時、足に何かが触れた。



「きゃっ!!」



足をビクッと動かすと、今まで床にこぼれた血を舐めていた男たちが足元にいたのだ。



「いやっ!」



「ほら言ったでしょう?人間の血を舐めたせいで、抑制できなくなってきている でも大丈夫、私がやめろと言えば大人しくしています」



「お、お願い、止めさせてっ!」



「その願いはかなえて差し上げたいんですがね?彼らに好きにされるのと、私に好きにされるのではどちらが良いですか?」



「なにを言っているの!?」