「どうしてレオンじゃないとだめなの?」



ヴァンパイアになるのにレオンでなくても、転生させることはできる。



「レオン様はヴァンパイアの最高位の方、あの方に転生させられれば転生後も優位な位置にいられる」



ケイティは恋する乙女のような顔つきに変わる。



「優位な位置……?」



「貴方が良い例よ 寵愛されているじゃない」



「寵愛……っ!貴方がレオンによってヴァンパイアになったら……」



そのあとが続かなかった。



ドアが大きく音をたてて開いたからだ。



「ティナちゃん!」



入ってきたのはエミリオだった。