「そうだったんだ……」



「ご主人様はティナが危険な目に合わないように常に気を配っているのさ」



「じゃあ、ケイティが地下牢へ連れて行かれたのは私のため?」



ティナの瞳が揺れ動く。



「あの娘はすぐに殺されてもおかしくなかったんだ 昔のご主人様ならそうしていた」



ティナは泣きそうな顔になって窓の外に目を移した。





ドアが開きレオンが姿を現した。



ダーモッドはレオンと入れ替わりに部屋を出て行った。