「ティナ、あの娘とはかかわらない方が良い アメリアに任せなさい」



「どうして?早くお話して、ご両親の元に返してあげないと」



「あの娘の記憶喪失は嘘だ 何か企んで近づいてきたようだ」



「ぅ……そ……」



ティナの空色の瞳が陰る。



「はっきりわかるまで近づいてはいけない いいね?」



ヴァンパイアと言っても、なったばかりのティナはまだ赤ちゃんのようなヴァンパイアだ。



警戒しておいたほうがいい。



「レオン……」



娘と話が出来なくてがっかりした様子のティナだった。