「あの子かわいくね?」







…………………


はっ…………?








「ねぇちょっと君」






「っ?!」



いきなり話し掛けられ心臓が飛び跳ねた。



なななななななななっ何っ

ナニこの

おっさん!


「その制服ってさぁ」




小太りのサラリーマンがあたしに手を伸ばしてきた。



生理的に受け付けないっていうより、朝からサラリーマンに声をかけられた事自体嫌…




「あっあー……………ご…、失礼します」



あたしは人混みの車内を掻き分け、隣の車両へと移った。