9時からの全体ミーティング

事務所に着いて自分のデスクにつく

まだ人もまばらだ

自分の机の上に配られた
資料に目を通す

「おはよう」
美奈子に肩をたたかれた

「おはよぅ」と美奈子をチラッと見た私を見て

「何その顔 何かいいたそうね」

「別に…」

「まぁ言いたいことはだいたい解るけど そのうちに私の言ってることの重大さが解るわよ」

重大さね…
と思っていると


社長が入ってきたのか フロアーが騒がしくなった

黒木に手招きされ
私は席を立った

フロアー中央 社長と黒木と一緒に立った私は 黒木から事務所の皆に紹介された

「今月から正式にK-3の担当になった槇原小夜子さん 現場であったら フォローよろしく」

「槇原小夜子です
よろしくお願いします」

緊張しながらも ここが自分の居場所なんだと思って 下げた頭をゆっくり上げると 突き刺さる視線を感じた