「じゃシャワー浴びたら俺作るから ちょっと待ってて」

空也はそう行ってバスルームに

私はソファーに座り テレビをつける



「…さん…小夜子さん」空也の声

ハッとしてに目を開けると

「出来たよ」
と覗き込むように
空也のあまりにも顔が近くにあったので
びっくりして何も言えない

知らないうちに ウトウトしてしまった みたい

こんなアイドルの部屋にいることだけでも
すごいことなのに まして手料理まで作ってくれるという 普通じゃ考えられないことが起こっている状況で…

それなのに 私ったら何で寝てるの
緊張感無さすぎじゃない
自分でも呆れる

「ごめんなさい 寝ちゃったんだね」

「いいよ 小夜子さんも疲れてるでしょ出来たから食べよ」

空也に比べたら疲れているなんて言うのはほんと申し訳ない

リビングテーブルに並べられた トマトのパスタ
とサラダ にビール

「ガーリックのいいにおい 美味しそう」

白い食器が いちだんと お料理を引き立てているようで とてもセンスがいい

私がソファーから降りて床にペタんと座ると

「食べよ」
空也も隣に腰をおろした