美奈子から 9時にマンションに寄り空也を連れ 事務所に向かうように言われた

「えっと…502」
少し早めに行って
引っ越す部屋に入った

1LDK 1人で住むには 充分過ぎるほどの広さ

窓の外には公園が見えるなんか子どもみたいに
ワクワクした


携帯の画面をみると
あと10分で9時になろうとしていた

「501…」
どうやら空也の部屋は隣らしい

駐車場に降りる前に
電話をかけた

だいぶコールが鳴ると

「おはっよ…」


「ただいま電話に…」
留守番電話になった


「えっ…」


もう一度かけたけれど同じだ

廊下にでて
空也の部屋のインターフォンを押してみたが


応答なし


もしかして…
まだ寝てる?
空也ならあり得る

美奈子の携帯を鳴らした

「ごめん 空也まだ起きてないみたいなの」


「またか… 小夜子の車のキーに空也の部屋のキーが付いてるから 中入って起こして」

「えっ なか…」


鍵を開け玄関のドアを開けると
ドキドキ緊張してきた