それから、すぐ後に亮も起きあがった。

6人全員が意識を取り戻し、

あたしたちは何者かに襲われ、

ここに連れてこられたこと、

誰1人心あたりがないことがはっきりと分かった。

どうやって連れてこられたのかも、ここがどこなのかも、

あたしたちが何のために今ここにいるかも分からない。

話しあっている途中、あたしはテーブルの上のカゴを見つめて、

中身は何なのかを確かめた。

「何、これ…??」

カゴの中身は、たくさんの赤色と青色の2種類のカプセル。

カゴの横にある6つのコップに入っている水は、

おそらくこのカプセルの薬を飲むためのものなんだろう。

すると、どこからか、スピーカーを通して声が聞こえた。

キィィィィン…

耳を塞ぎたくなるような機械音がした後、

「これから、あなたたちに、とあるゲームをしていただきます」

と、機械で音声を変えてしまっているため、

女なのか男なのかも分からない人の声が流れる。