「…んんっ…」

――――ズキッ…

頭に痛みが走る。

目を開けた瞬間、

真っ白の壁が目に入った。

頭を押さえながら立ち上がると、

他の5人は、まだ意識を失ったままの状態だった。

「何…ここ…??」

壁も、床も真っ白。

窓1つない部屋の中に、

グレーの1つのドアと、中央に1つのテーブル。

あたしはその場で、呆然と立ち尽くしていると、

「…美紀…??」

と、優花が起きあがった。

「…優花…!!」

「何ここ…??どこ…??」

と、いつも冷静な優花が不安そうに言った。

そんな不安そうにしないでよっ…。

あたしまで、不安になっちゃうよ…。

すると、龍也が起きあがった。

「美紀…優花…」

「龍也…目、覚めたんだね」

「他の奴らはまだ意識戻ってねぇんだな」

そう龍也が言った後に、

「…ん…っ」

加奈が起きた。