「着替えてからな。」

そう言った優くんは、いつもみたいに微笑を含ませて。

でも、その中には、きっとあったかいものがあって。

「分かってるって、、!」

「いってらっしゃい、司くん。」


司くんが走って行ってしまってから、優くんの顔を見ると、すっきりしたような、そんな顔。

「ねぇ、優くん。」

「ん??」

「…いや、なんでもないっ。」

いきなり、好き、なんて言ったら、驚くでしょ?

だから、今はやめとく。

だって、メイたちにはまだまだたくさんの時間があるもんね?


「ってゆーか、アイツ、沙夜チャンの居場所分かんのか?」

「…」

分からないでしょうね(笑)

「仕方ねぇな。行くか、メイ」

「うんっ」

行先は分からないけど(笑)、優くんの進む道には、必ずメイがいるから…


メイは優くんに着いていくよ。



ねぇ、優くん。

メイは今日、また、優くんに恋をしました。


何度目の「好き」かな。