「司っ司っ!!」

何度も司を呼ぶ沙夜チャン。

なんだかうなされているようだ。

怖い夢でも見てるのか、、?

でも

だとすれば

沙夜チャンが助けを求めたのは

紛れもなく

司。

俺の付け入る隙間はどこにもないってか

「、、泣いてる、、?」

沙夜チャンの頬に涙が伝っていた。

月明かりに照らされたその横顔は

どうしようもないくらい綺麗で

同じくらいに

儚げだった。