★沙夜side





「メイ、おはようっ」

「、、おはよう、沙夜。」

メイは茫然として私の顔を見る。

「何?」

「いや、、結構平気そうだね?」

「そ?だってめそめそしてたって仕方ないでしょ?」

私は笑う。

「、、無理してない?」

「大丈夫。心配ないよ。」

「そっか。」

メイは、笑ってくれた。

私のために。

きっと、本当は疑ってるんだろうけど

私のこと信じて、笑ってくれた。


「ありがと」

信じてくれて。

親友でいてくれて。




それからは普段通りの学校生活。

授業を受けて

メイとおしゃべりして。

ただ一つだけ違ったのは

司と一度も目が合わなかったことかな。



寂しい、なんて思わない。

思ったら―


崩れてしまうから。